FAMILY by MIKA

スーパー気持ちイイ!
5色のスペクトルで輝くMIKAの“Sweet Soul Pop!”

INDIES ROCK MAGAZINE「Undown」“INDIE eye”

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リアルタイムで“時代が見える場所”として1980年にオープンしたライブハウスTAKE OFF 7!

ドリカムやプリプリというJ-POPの大御所から所ジョージ、とんねるずらを育んだ渋谷の文化発信基地が、音楽の原点は生音であるというこだわりから、
ライブの臭いを残しつつもクオリティの高い作品作りを目指し、この春「TAKE OFF LABEL」を発足させた。

その第一弾アーティストが「MIKA&Philadelphia」だ。


1994年6月MIKAの描くサウンドに共感し、それをジャストに表現してくれるメンバーが集まり、ギリシャ語でphila=愛、del=兄弟、“愛ある兄弟の街”というコンセプトで、
「MIKA&Philadelphia」のバンド名を確立させ、活動を開始した。


メンバーの自由な活動と自由な参加を尊重するため、レギュラーメンバーを束縛せず、“FAMILY”と呼び、現在では20人のメンバーが1人~11人編成で行うスタイルを持ち“Sweet Soul”が“ロッケンロール”したような、PowerfulでHAPPYなライブを続けている。


そんな彼らのファースト・リリースアルバムが「FAMILY」だ。このアルバムは全編に渡ってMIKAのルーツでもあるモータウンサウンドへの愛情とリスペクトに溢れた作品である。
小学校4年からギターをかき鳴らしながらプレスリーを歌っていたというMIKAの織り成すサウンドは、R&Bフレイバーにも溢れており、なんとも欲張りですごく気持ちの良い“愛”に包まれている。


ライブで特に人気のあった曲を中心にした、まさに現在の「MIKA&Philadelphia」のベストアルバムとも言える本作品は、男女、年齢、場所、季節を選ばず、いつでも誰でもが元気になれる。


例えばM-1の「至情のLove Song」では「もっともっと強く想って!」という、現代のインチキな恋愛に対するアンチテーゼを、メロウでポップでリズミカルなサウンドで表現している。リズムセクションとトロンボーンの絡みが最高!


ローズとワウの効いたブルージーなギターで始まるM-2「ナイーブな太陽」はモータウン、フィリーサウンドまっしぐらって感じでイントロからわくわくさせてくれる。アルバム全体を通して65年から75年の音で作られているとうこだわりが色濃く現れたこの曲はメンバー全員、“一押し”の作品である。大人の愛、子供の愛そして赤ちゃんの恋へと進んで行くストーリーのしかけも楽しんでほしい。


ローズのブルース・ソロにソウル&シャウトなMIKAのヴォーカルが絡みつつ始まる「Everybody」はR&B+FUNKの軽快なナンバー。体育教師の免状を持つという彼女のパワフルさが存分に発揮されていてとにかくノレる。


そして圧巻なのが「地球サイズの恋に向かって」。「ここまではちょっと押さえてきたのよ」といわんばかりに「MIKA&Philadelphia」全開の“Sweet Soul Pop!”が聴ける。 個人的には「この夏はこれで決まりでしょう!」と言い切ってしまってもよいナンバーだと思う。


デジタルサウンドに拍車がかかる今の時代に、音楽の原点を見つめ直しフィードバックすること。そして歌、楽器、楽譜、人間一人一人の生み出す暖かな音楽を表現し続けている「MIKA&Philadelphia」。TAKE OFF LABELと共に今後の活動に目が離せないアーティストである。

By KAGEMARU